怪獣ソフビ博物館

ゴジラ、ガメラ、たまにウルトラマンや仮面ライダーも含めて新旧ソフビを展示

キングギドラ(vsシリーズ) ムービーモンスターシリーズ (1998)

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 ゴジラ最大のライバルのキングギドラが19年ぶりにスクリーンに登場。1991年発売の「ゴジラvsキングギドラ」に合わせて発売された「超ドラゴン怪獣」のキングギドラ。宇宙怪獣ではなく3匹のドラットが水爆実験で凶暴化したという設定だが、侵略者に操られるという宿命は昭和と変わらず。その知能の低さに加え、タイマンでゴジラに負けた初めての個体となった。まあ、ドラットの変異体なので弱いのは仕方ないか。

 顔が東洋の龍に近かった昭和に比べ、平成では西洋のドラゴン風の顔つきに変わった。公開当時の1991年のソフビは厳密には新規造形ではなく、1984年発売の昭和キングギドラのソフビの胴体を流用し、首だけを取り替えた。そのため、尻尾の先が昭和のままになっているなどディティールに難あり。さらに、昭和キングギドラのように金色塗装がされていないため、どうしても劣る印象を受けた。加えて、角が折れやすいという欠点もある。

 その後、1998年に縮小版の「ゴジラアイランド怪獣シリーズ」が発売された際、このvsシリーズ版のキングギドラも新規造形された。首が可動しなくなったものの、劇中に近い薄めの翼になり、尻尾のディティールも改善された。ただし、首は可動しなくなった。同時に新規造形されたメカキングギドラ とともに「ムービーモンスターシリーズ 」で何度か再販されており、彩色が微妙に異なる。

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尻尾の形状も劇中と同じになった

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1984年版の造形で販売された昭和と平成のキングギドラ