ゴジラ、モスラと並ぶ東宝三大怪獣のラドンだが、年々扱いが悪くなっている。ミレニアムシリーズではなかなか出番がなく、最終作「ゴジラ FINAL WARS」(2004年公開)で復活。昭和期はゴジラと互角の戦闘力を誇り、相棒としてキングギドラ撃破に活躍したラドンだったが、この作品ではアンギラスとキングシーサーと一緒にゴジラに倒される雑魚キャラ扱いだった。ラドンに限らず一応は歴代の怪獣を出演させてはいるものの、扱いが軽すぎる怪獣が多く、無駄に長く安っぽい人間アクションシーンと合わせ、最終作が完全な駄作だったのは残念。
vsシリーズのファイヤーラドンと比べ、人間のようなアクションが多いためか、造形は翼竜というより鳥の怪人のよう。2004年に発売されたソフビの造形は、それに忠実にできている。成形色は何故か赤みが強く、かつてのファイヤーラドンよりもファイヤーラドンに近い。後に何度か再販されていく中で、本来の茶色に近くなっていく。