2016年公開の「シン・ゴジラ」に続き、今度はなんとシリーズ初のアニメ映画として「GODZILLA怪獣惑星」が2017年に公開された。 実写では費用がかかりすぎて難しそうなハードSFの要素を盛り込んだ意欲作。公開に先駆けて前日譚の小説も発売された。映画の方は登場人物の台詞が長すぎ、従来のゴジラ映画に見られた怪獣同士の戦いの場面が殆ど見られず、ストーリーにも甘さが見られるなど、全体的な評価は今ひとつ。一方で小説はマニアを思わずニヤリとさせる小ネタが多く盛り込まれており、わりと評判が良い。作品の世界観は、これまでのゴジラ映画にはない近未来を描いたもので結構良いものだっただけに、それを物語や映像に生かせなかったのが惜しまれる。
このゴジラは「ゴジラ・フィリウス」と呼ばれるもので、細胞分裂して生まれた小型の亜種ゴジラ。アニメ3部作の第1作「GODZILLA怪獣惑星」で主に登場し、最期は人間に倒されていることから、ゴジラの中では戦闘力は低めだろう。あくまで劇中で最強のゴジラは「ゴジラ・アース」の方なのだ。
ソフビは2017年に発売。もともと劇中のゴジラは暗い色のため彩色は少なめなのだが、成形色に細かいラメが入っている。あまり彩色に手をかけなくて良かったためか、造形は非常に良い。他人の空似なのか、米レジェンダリー版のゴジラによく似ているが、アニメ版は脚が細長い。
