ゴジラ(vsビオランテ) ムービーモンスターシリーズ(2025)

SF色の強い物語展開が今でも人気が高い「ゴジラvsビオランテ」(1989年公開)に登場した通称「ビオゴジ」がようやくソフビとして発売された。しかも、同作に登場する超兵器「スーパーX2」とセットという非常に嬉しい組み合わせの商品だ。
この「ビオゴジ」は次作に登場する「ギドゴジ」と見た目は非常に似ており、ソフビになると、ほぼ見分けがつかないかもしれない。だが、数年前に商品化された「ギドゴジ」は造形面でやや頭部が大きいという欠点に加え、トレードマークである瞳の赤茶色部分が小さく、何故か白眼の面積が大きいという塗装の残念な部分がみられた。それに比べると、この「ビオゴジ」は眼の色が実物に近くなり、頭の大きさも小さくなって全体的なシルエットが改善されるなど、大幅に品質が上がった。
それだけでも十分なのに、人気の高い超兵器であるスーパーX2がセットという新しいセット商品となった。これまでメカゴジラのような怪獣型兵器はソフビ化されていたものの、それ以外では初めての試みだ。さすがにファイヤーミラーの開閉までは再現されていないが、おまけとしては十分すぎる内容だ。こうなるとメーサー殺獣光線車や海底軍艦轟天号なども商品化されてほしい。



ゴジラ(vsデストロイア) ムービーモンスターシリーズ(2025)

「ゴジラ死す」という衝撃的なキャッチコピーとともにゴジラの最期を描いた「ゴジラvsデストロイア」(1995年公開)に登場した通称「バーニングゴジラ」が、なんと新造形で登場した。これまでは公開当時に発売されたソフビの縮小版が2017年にも再販されており、そちらも造形はかなりクオリティの高いものだっただけにサプライズだった。このところムービーモンスターシリーズは本気のようだ。
造形に関して言えば旧作も素晴らしいものだったが、顔つきはさらに良くなった印象。大きな違いは塗装だろう。体内の核分裂が制御不能となり、爆発寸前で赤く焼けた皮膚の特徴をより再現している。ソフビという商品の性格上、旧作は比較的抑え気味の塗装だったのだが、新作ではより鮮やかな塗装を施している。背鰭も赤を成形色とした別パーツというこだわりが出ており、こちらも旧作と比べて赤色の強さが増した。一方で塗装の範囲は少し簡略化されてしまい、両肩部分は塗られていない。せっかく新造形としたのに、微妙な手抜きが少し残念なところだ。
とはいえ、ゴジラの「最終回」的な意味合いの作品として、公開30年が経過しても非常に人気が高い。他にもデストロイアの完全体は2度目の新造形として発売され、集合体も30年ぶりに新造形で商品化。公開当時にはソフビ化されなかった飛行体も発売されるなど、デストロイア絡みで非常に嬉しい新作ラッシュが続いている。


ゴジラ(ミレニアム) ムービーモンスターシリーズ(2025)

ミレニアムシリーズの第1作である「ゴジラ2000」(1999年公開)に登場した通称「ミレゴジ」が新造形で商品化された。公開当時に発売された商品も造形は良く、サイズを縮小して2016年にも再販されていただけに、わりと意外な新造形となった。
鋭利な背鰭に爬虫類的な大きな口、恐竜のような前傾姿勢と、新しいゴジラ像を模索していたことが分かる造形。比較してみると、新作の方が顔つきが若干シャープになっており、より実物に近づいた印象を受ける。旧作もなかなかの出来だったのだが、さらに良くなったと評価できるだろう。次作の「ゴジラ×メガギラスG消滅作戦」(2000年公開)に合わせた別カラーのバージョンも直後に発売されている。

ガバラ ムービーモンスターシリーズ(2024)

突如として発売が決まったムービーモンスターシリーズ昭和怪獣5体の豪華セット「ドリーム5 2024 BOX EDITION」の中でも、最大の目玉と言えるのがガバラだろう。1969年公開の「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」だけに登場する怪獣で、そもそも劇中でも主人公の少年の夢の中だけに登場するという異色の怪獣だ。
一応はガマガエルが突然変異したという設定だが、鳴き声以外にそれらしい特徴は見られない。まあ、小学生の空想の怪獣なので仕方ないだろうが。ミニラをいじめるが反撃され、ゴジラに喧嘩を売るも返り討ちにされるという無様な役回りだった。ゴジラは一度も放射熱線を使わずに肉弾戦だけで応戦しているため、宿敵を倒したというよりは近所のヤンキーを懲らしめてやったという感じなのかもしれない。
作品自体が旧作の流用を多用し、物語もファンタジー色の強い異色なものだった影響もあったのか、これまガバラがソフビとして発売されることはなかった。それだけに、なんとも感慨深いものがある。造形や彩色は十分なもので、右手がパー、左手がグーというポーズも好戦的なガバラのキャラクターをよく表現しているように思う。


カマキラス ムービーモンスターシリーズ(2024)

ゴジラファンには嬉しすぎる詰め合わせセットとなったムービーモンスターシリーズ「ドリーム5 2024 BOX EDITION」の中でもサプライズと言える商品が、このカマキラスだろう。一応は約30年前にもソフビ化されているのだが、そのマニアックさと細かい造形のため新たな商品化は難しいと思われていただけに意外だった。こうなるとクモンガもぜひ発売してほしくなる。
1967年公開の「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」に初登場。その名の通り島に生息していた人間サイズのカマキリがさらに巨大化したもので、元々怪獣だったクモンガとは違う。そのため戦闘力ではゴジラ怪獣の中でも弱い部類に入り、ゴジラにはもちろん全く歯が立たず、クモンガにも敗れている。とはいえカマキリなのに共食いせずチームプレーを好み、劇中で3体のカマキラスが生きているように動く様子は東宝特撮の操演の最高峰といえる。
触覚部分が細くて折れやすそうで心配だが、あくまで大人向けの商品だとみた方がいいだろう。左手の鎌、右手の槍、後ろ足も動かせるので、動かして楽しむこともできる。造形もこのドリーム5の中では一番の仕上がりで、このマニアックな怪獣をわざわざ商品化したこだわりがあるのかもしれない。やはり3体欲しくなる。


メカゴジラ(初代) ムービーモンスターシリーズ(2024)

キングギドラと並ぶゴジラ最大のライバル怪獣として知られるメカゴジラ。ムービーモンスターシリーズ新作を集めた「ドリーム5 2024 BOX EDITION」という、文字通り夢のような商品の中に、原点である昭和メカゴジラも登場した。昭和キングギドラと同様、人気怪獣にも関わらず新造形はグレートモンスターシリーズ以来40年ぶりというから、驚きと同時に待ちくたびれた感もある。
約20年前にメカゴジラⅡの方が商品化されており、これはムービーモンスターシリーズでも最高傑作と呼べるほど素晴らしい完成度だった。それに比べると、やや造形は甘い印象だが、メカゴジラという無機質なロボット怪獣としての最低限のデザインは再現できている。この商品は大人をターゲットにしているのか、足や首は可動しない。

アンギラス(2代目) ムービーモンスターシリーズ(2024)

ムービーモンスターシリーズ新作の昭和怪獣5体詰め合わせ「ドリーム5 2024 BOX EDITION」という素晴らしすぎる商品の1体として、待望の2代目アンギラスが登場。昭和ゴジラの子分として人気が高いにも関わらず、長く新造形で発売されていなかっただけに、嬉しいサプライズとなった。この勢いで昭和ラドンあたりも商品化されてほしい。
30年以上も前に商品化されたものが縮小サイズなどで再販されてきたが、新造形によってより本物に近い形状となった印象だ。シンプルで怪獣らしいデザインのアンギラスの魅力をよく引き出している。少し前には初代アンギラスが発売されたので、並べて違いを比較してみても楽しそうだ。

