ウルトラシリーズより5年遅れ、1971年に東映制作のテレビ番組として始まった仮面ライダーシリーズ。怪獣とは違い、人間サイズのショッカーの怪人は子供から見ればかなり怖い印象があり、その悪の怪人と戦う仮面ライダーは非常に感情移入しやすいヒーローだった。今でこそ日本を代表する特撮シリーズとして続いているが、放送開始当初は試行錯誤の連続。当初は怪気色が強いシリアスな展開だったが、視聴率では苦戦したようだ。そのためか最初のライダーである「旧1号」は暗めの色合い。安っぽい子供向けヒーローという感じがしないため、むしろ非常に良い味を出している。計13話という短い登場期間ながら、原点にして頂点という感じがする。
写真は、バンダイによる大人向けのソフビシリーズとして始まった「ソフビ魂」で、2005年に発売された商品。マスクからのぞく後ろ髪やスーツの皺、マスクの奥に見える人間の眼など、注意して見ないと気づかない部分まで再現されている。これを1000円(税抜)で発売したのだから凄い。アンテナは細く折れやすいため、別パーツで取り付けるが、少々はめ込みにくい。