ウルトラシリーズの元祖であり、ウルトラマンが第1作であればウルトラQは「第0作」と呼ぶのが似合うような気がする。1966年当時、映画でしか見られなかった怪獣特撮を毎週テレビで見られるようになったのは、当時としてはとても画期的だったことだろう。予算や時間の制約が多かったと思われるが、怪獣だけでなくSF色が強いエピソードも含めて完成度が高く、日本の特撮・SF史に残る金字塔と言って良い。
その記念すべき第1話に登場した「最初のウルトラ怪獣」がゴメス。ゴジラのスーツを改造した怪獣らしい王道のデザインだ。写真のソフビは、バンダイのウルトラ怪獣シリーズプレミアム「総天然色ウルトラQ」ソフビ3体セットとして限定販売されたもの。2011年にウルトラシリーズ45周年を記念し、モノクロだったウルトラQが最先端デジタル技術でカラー化され、それを記念してソフビも発売。ゴメスの型は2000年に発売されたソフビの流用だが、皮膚の質感など塗装が大幅にグレードアップされた。