怪獣ソフビ博物館

ゴジラ、ガメラ、たまにウルトラマンや仮面ライダーも含めて新旧ソフビを展示

ゴジラ1955(逆襲ゴジ) ゴジラ50周年メモリアルBOX(2005)

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 記念すべき第1作「ゴジラ」(1954年公開)の大ヒットを受け、続編として製作されたのが「ゴジラの逆襲」(1955年公開)で、ゴジラシリーズではこの2作だけがモノクロ。まだ戦後10年の時代で、この作品までゴジラは、戦争の記憶を思い出させる核兵器から生まれた恐怖の象徴として描かれていた。とはいえ、初めて怪獣同士の対戦が描かれ、前作よりは娯楽色も強いか。

 この作品ではゴジラのスーツも新調され、通称「逆襲ゴジ」と呼ばれる。基本的には初代ゴジラの荒々しさと不気味さを継承しつつ、初代ゴジラのスーツがあまりにも重すぎて撮影が困難だったため、怪獣バトルのアクション性も考慮して細身の体型になったのが特徴だ。アンギラスとの戦いは互いの喉笛を狙う噛みつき主体の攻防で、後の作品に見られる人間的な動きは少ない。両怪獣の戦いは早回しで編集されているため、妙に動きがカクカクしているが、初めての怪獣バトルの試行錯誤が見える。

 ソフビは、駄作「ゴジラ FINAL WARS」(2004年公開)でゴジラシリーズが一旦終了し、それを記念して限定販売された「ゴジラ50周年メモリアルBOX」で新規造形された。このボックスは逆襲ゴジを含めて、これまでソフビ化されなかった昭和ゴジラのスーツが数多く入っており、どれも非常に出来が良い。当時は2万円という価格だったが、現在でも多くが再販されていないこともあり、ネットオークションなどでは高価で取引されている。ちなみに「ゴジラの逆襲」を意識してかモノクロカラーのアンギラスもボックスに入っていたが、型が温厚な表情の2代目アンギラスの流用なので、少し無理がある。

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初代ゴジラ(左)と比べて細身の体型

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50周年記念BOXにはモノクロ塗装のアンギラス(手前)も入っていた

2024年にも再販された