これまでフランケンシュタイン関連のマイナーな怪獣を商品化してきたバンダイのマニアックソフビシリーズ「怪獣番外地」が、急にメジャー路線に舵を切った。初代ゴジラという王道の中の王道を商品化したのだが、それでも一味違った。「ポスターカラー版」と銘打ち、1954年の記念すべき第1作公開当時のポスターの色で初代ゴジラが再現されたのだ。
確かに、これまでムービーモンスターシリーズの初代ゴジラは何度も彩色を変えて再販されているが、いずれも劇中に合わせてモノクロカラーだった。なので、今回は初めてカラー版の初代ゴジラのフィギュアということになる。茶色っぽさがあり、初代ゴジラが本当は何色だったのかという論争も呼びそうだ。単なる成形色ではなく、形状に合わせて細かく塗り分けられている。
そして、造形も非常に良い。これまで販売されたムービーモンスターシリーズの初代ゴジラも造形はかなり良かったのだが、それを凌駕する出来だ。限定販売で価格も6600円と高価なのだが、十分に満足できるだろう。黒眼が大きめなので意外とかわいい表情なのだが、視線は正面を向いておらず、あえて少し左向きになっている。