怪獣ソフビ博物館

ゴジラ、ガメラ、たまにウルトラマンや仮面ライダーも含めて新旧ソフビを展示

ゴジラ(×機龍) ムービーモンスターシリーズ(2002)

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 2002年公開の「ゴジラ×メカゴジラ」と翌2003年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」は、ミレニアムシリーズでは唯一、劇中の物語がつながっている。この2作に登場した通称「機龍ゴジ」は、風貌としては1999年公開の「ゴジラ2000」の通称「ミレゴジ」に近い。鋭利な背鰭と大きく開いた爬虫類的な口は、まさにミレゴジと同系統である。主な違いは、体型がミレゴジほど前傾姿勢ではなくなり、やや直立に近くなったという点か。

 この2作も「とっとこハム太郎」との併映という最悪な組み合わせとなり、物語展開も子供向け。どちらかというと機龍と人類側を主人公に描いており、ゴジラは悪役っぽい扱い。メカゴジラが人類側の兵器というのはvsシリーズの設定を受け継いでおり、続編ではモスラメカゴジラの初共演はあったものの、成虫がゴジラに破れて幼虫が糸攻撃で仇を討つという物語は完全に昭和の焼き直しであり、2作とも目新しさに欠けた。予算や技術的に仕方がなかったのかもしれないが、特撮やCGも安っぽかった。2016年公開の「シン・ゴジラ」が興行的に大成功だったことを考えれば、ミレニアムシリーズの失敗はゴジラ人気の下火ではなく、単に魅力的ある作品を生み出せなかったことが原因と見るべきだろう。

 このソフビは2002年に発売されたもの。2003年には機龍との戦闘で胸に傷が残り、口を閉じたタイプの機龍ゴジが発売された。前作の「GMKゴジ」と同様、全高20cmを超える大型タイプで、再販はされていない。

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ミレゴジに近い鋭利な背鰭

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機龍やモスラと死闘を繰り広げた