これまで若干の設定変更があったが、2003年公開の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」では徹底して原点回帰となったモスラ。1961年公開の「モスラ」と物語の世界がつながっているという設定なので、当然と言えば当然か。とはいえ、成虫がゴジラに倒され、双子の幼虫が糸攻撃で敵討ちするという物語まで昭和と一緒で、機龍も共闘しているとはいえ焼き直し感は否めない。
かつてバンダイのモスラ成虫のソフビと言えば、プラスチックの翼に塩ビの脚というハイブリッドな商品が主流だったが、1998年に翼や脚まで全てソフビのレインボーモスラが登場。その商品は翼の裏側の彩色が殆どされていない手抜き感があった。しかし、このソフビの彩色は完璧。翼の裏側までしっかり塗られているのはもちろん、グラデーションまで徹底されており、ソフビなのにモスラのもふもふ毛並みが色と造形で再現されている。翼長も約40cmと迫力十分。この商品も後に縮小されて再販されるが、回数を追うごとに翼の裏側の彩色が手抜きになっていったのは残念。