怪獣ソフビ博物館

ゴジラ、ガメラ、たまにウルトラマンや仮面ライダーも含めて新旧ソフビを展示

ゴジラ1964(モスゴジ) ゴジラ50周年メモリアルBOX(2005)

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 1962年に公開された「キングコング対ゴジラ」と、1964年公開の「モスラ対ゴジラ」では、タイトルが示すようにゴジラは悪役だった。この通称「モスゴジ」も、ふてぶてしい悪役ような顔つきなのだが、その中にも非常に愛嬌がある。劇中でもモスラの卵に好奇心で近づいた結果、モスラ成虫と戦う羽目になったのは、ちょっと悪戯をしたら近所のおばちゃんに見つかってお仕置きをされた悪ガキのようにも見える。撮影中のアクシデントから生まれた名古屋城の破壊シーンでも、堀に足を踏み外して転び、勢い余って城を壊してしまった様子は、なんともドジで憎めない。

 モスゴジは1964年公開の「三大怪獣地球最大の決戦」でも続投し、ラドンモスラとの掛け合いは非常にコミカルな名シーン。この頃からゴジラは人間的なアクションが増え、必ずしも人類の敵ではなく、時にはキングギドラのような侵略者を迎え撃つ役割も担うようになった。必殺技の放射熱戦はモスラ成虫にはダメージを与えたものの、ラドンには通用しなかったためか、岩を投げつけるなど戦い方にも徐々に人間的な動きが増えていく。

 モスゴジはキンゴジよりも細身の体型になり、1975年の「メカゴジラの逆襲」までの昭和ゴジラは、モスゴジの体型が基本になったと言って良いだろう。モスゴジのソフビも1983年に「グレートモンスターシリーズ」でバンダイが発売していたが、2005年の「ゴジラ50周年メモリアルBOX」で新造形として生まれ変わった。造形も彩色も文句のつけようがないクオリティだ。

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ふてぶてしくも愛嬌ある顔

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2代目ゴジラの基本といえる体型