デビュー作品「三大怪獣地球最大の決戦」(1964年公開)では、ゴジラ、ラドン、モスラが3体で協力してようやく撃退できた、ゴジラにとって最大のライバル怪獣。黄金の鱗に3本の首というデザインは、怪獣で最高傑作の芸術品であろう。
ソフビでも黄金に輝く塗装は壮観。1984年発売と30年以上も前のソフビにも関わらず、その存在感は圧倒的だ。劇中と比べて翼が小さく、尻尾が太めではあるものの、東洋風の顔や3本とも微妙に異なる首の造形が非常に良い。3本の首に翼、両足が可動する。市場に出回っていたのは80年代だったが、その間に何度かバージョン違いの再販が出回っており、微妙に塗装が違う。
このソフビの胴体部分を流用し、首だけを新規造形にしたのが1991年発売のvsシリーズ版「超ドラゴン怪獣」のキングギドラ。足裏の刻印が1984のままなので、よくヤフオクやメルカリでは混同して出品されている。ゴジラに次ぐ人気と知名度を誇る怪獣にも関わらず、昭和版キングギドラのソフビは約30年も再販されていない。
<キングギドラ>
身長 100m
体重 3万t
必殺技 引力光線
かつて高度な文明を誇っていた金星を3日で滅ぼした宇宙怪獣。唯一、何者にも操られずに暴れまわった最初の地球襲来では、モスラ幼虫を子供扱いして圧倒したが、ゴジラとラドンの加勢で劣勢になり、宇宙へ逃げ帰った。その後、X星人に操られて再び襲来したが、ゴジラとラドンに敗れた。キラアク星人に操られた3度目の襲来では、ゴジラなど地球怪獣の袋叩きに遭って遂に絶命。2代目はM宇宙ハンター星雲人に操られ、ガイガンとタッグを組んでゴジラとアンギラスと戦ったが、またしても敗走した。
登場作品・・・三大怪獣地球最大の決戦(1964)、怪獣大戦争(1965)、怪獣総進撃(1968)、地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン(1972)