ゴジラシリーズの新境地を見せた「シン・ゴジラ」(2016年公開)は、関連商品も売れ行き好調なのか、ソフビでも様々なバージョンが商品化されている。こちらは公開翌年に限定販売された3体セット。第二形態(蒲田くん)と第三形態(品川くん)の重塗装バージョンに加え、劇中の「ヤシオリ作戦」で機能停止して凍りついた「凍結ver.」が新たに登場。こちらは先に一般発売された第四形態のソフビの塗装を凍結仕様に大きく変更しただけでなく、劇中のラストシーンで物議を呼んだ人間型の「第五形態」が飛び出そうとしている尻尾の部分を新規造形した。
通常バージョンの第二形態と第三形態は、確かにユーモラスな姿を再現できていたが、重塗装という新手の販売方法によって、よりマニア向けの商品となっている。最大の目玉である凍結バージョンも、元々の第四形態のソフビがなかなかの出来だったのだが、その塗装を変えただけでも大きく雰囲気が違う。尻尾から飛び出すグロテスクな第五形態も、ソフビということを考えれば及第点か。8100円(税込)という価格だったが、まあ妥当なところだろう。バンダイには米レジェンダリー版のソフビも、これくらい頑張って欲しかった。