怪獣ソフビ博物館

ゴジラ、ガメラ、たまにウルトラマンや仮面ライダーも含めて新旧ソフビを展示

マンダ(FW) ムービーモンスターシリーズ(2023)

 

 

 昭和特撮の名作「海底軍艦」(1963年公開)で初登場したマンダ。その後は「怪獣総進撃」(1968年公開)では何故か角と髭がなくなり大蛇のような風貌になってしまった。その後、しばらくスクリーンから遠ざかっていたが、問題作「ゴジラ FINAL WARS」(2004年公開)で復活。冒頭で新・轟天号と交戦し、最期は氷漬けにされてドリルで粉砕されるという、昭和よりも壮絶な負けっぷりとなってしまったが、冒頭のつかみとしてはインパクトを残した。

 そんなマンダが、昭和版ではなくFW版として、このタイミングで何故か商品化された。アニメ「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」(2021年放送)で登場したマンダに続く商品化だが、できれば原点である「海底軍艦」のマンダがほしかった。

 このFWマンダは昭和マンダと風貌は比較的似ているのだが、立髪や髭がないなど細部が異なり、東洋風の龍よりは西洋風ドラゴンに近い。元々が非常に細長い体型なのでソフビ化は難しい怪獣なのだが、やはり胴体はかなり短めに作られた。もう一つ残念なのは、後ろ足の造形がおかしいという点である。どう考えても上下逆の形状となっており、何故こんな初歩的なミスをしてしまったのか分からない。

後ろ足の向きがおかしい