1970年代に入ってゴジラは悪の怪獣と戦う正義のヒーローになり、顔つきも子供たちに親しみやすいように変化していった。1973年公開の「ゴジラ対メガロ」から使用されたスーツ、通称「メガロゴジ」は、もはや完全にベビーフェイスである。顔は大きくなり、つぶらな瞳に丸みを帯びた顔はマスコットのようでもある。あまりにも子供っぽいので、このゴジラはミニラが成長した姿であるという説まである。メカゴジラの攻撃で血まみれになって痛めつけられながらも努力して勝つ姿は、当時流行していたスポ根ドラマの主人公のようでもある。
メガロゴジのソフビは2003年に発売。前年にメカゴジラⅡのソフビが新規造形で発売された流れだろう。その後、2005年に限定販売された「ゴジラ50周年メモリアルBOX」では、右腕を「にせゴジラ」仕様にしたものが登場した。