ゴジラ、ラドン、バランに次いで作品タイトルを担った怪獣として「モスラ」(1961年公開)に初登場。90年代にはモスラを主役とした3部作が製作されており、ゴジラ以外に複数の主演作を持つ唯一の東宝怪獣だ。
このソフビは胴体部分がフロッキー加工されており、羽はプラスチック製というハイブリッドな商品。vsシリーズ「ゴジラvsモスラ」が公開される少し前の1992年に発売されているため紛らわしいが、あくまで昭和のモスラ成虫がモデル。昭和の作品でモスラ成虫は初代と2代目が登場するが、幼虫とは違い造形に目立った違いは見られない。なので、このソフビは初代でも2代目でも通用する。
平成vsシリーズ版の成虫ソフビとは違い展示スタンドはない。また、脚は胴体と一体化している。劇中のモスラ成虫はかなり巨体だが、こちらは小さくて軽い。胴体が汚れやすく羽が折れやすい欠点はあるが、羽は裏面までしっかりと模様が描かれている。最初に商品化されたモスラ成虫ソフビとしては及第点の出来だろう。
<モスラ>
翼長 250m
体重 2万t
必殺技 毒鱗粉
初代は東京タワーの繭から成虫になり、さらわれた小美人を追ってロリシカ国(架空)まで飛んだ。その後、台風で日本まで流された卵を守るため、高齢となってからゴジラと対決。空中からの衝撃波や鱗粉攻撃でゴジラを追い詰めたが、放射熱線を浴びて力尽きた。2代目は特に劇中で説明はないが、ゴジラやキングギドラと戦った幼虫が成長した個体とみられる。秘密結社「赤イ竹」に拉致されたインファント島民を救うためにレッチ島へ。再開したゴジラに喧嘩を売られたが、翼チョップを食らわせた以外には相手にもせず、島民を救出して飛び去った。
登場作品・・・モスラ(1961)、モスラ対ゴジラ(1964)、ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘(1966)