日本のゴジラが2004年に最低の駄作「ゴジラFINAL WARS」で終わってから10年後、米国のレジェンダリーピクチャーズによって製作されたのが「GODZILLA」(2014年公開)だ。米国版といえば、マグロ食ってミサイルで退治されるエイリアンみたいな外見の似非ゴジラ(通称ジラ)という悪い前例があったので不安はあったが、作品はまずまずの仕上がりだった。人間ドラマ部分が長すぎてゴジラの出番が少ない、夜のシーンが多いため画面が暗いという欠点はあったものの、ゴジラに対するリスペクトが感じられる作品ではあったと思う。
ヒョロいエイリアンみたいな体型だった1998年版のジラに比べ、体型はかなりマッチョなヘビー級。日本のゴジラと比べて前傾姿勢。3年後にアニメ版でゴジラアースというチートキャラが登場するが、当時としては歴代ゴジラの中では最大の体格を誇った。1998年版とは違い、ちゃんと必殺技の熱線も吐ける。日本のゴジラと比べ悪役色は薄く、人類の力を遥かに上回る地球で最上位の生命体という設定だった。
映画の公開を受け、バンダイのムービーモンスターシリーズも約8年ぶりに復活。サイズが小さめのためディティールに甘さはあり、物価が上がったのか価格は1500円(税抜)で割高感はある。